10/14/2007

Underneath Your Skin..


ついに見てしまいました。解剖学を勉強した時には、図でしか見る事のできなかった骨や筋肉を、本物の人体の標本で奥の奥まで見る事が出来るという事で、ずっと興味があったのです。

で、感想は?

人間の身体の仕組みに感動したと同時に、とても複雑な気持ちになのも事実であります。
今まで解剖学の挿絵を頭で想像しながら口にしていた「腹斜筋」や「肩甲骨」などをリアルに細かく、そして興味深く見る事ができましたし、神経の1本1本にいたるまで人体の完璧とも言える仕組みを目の当たりにして、感動もしました。自分の身体を大切にしなきゃって気持ちにもなりますし、健康でいられる事の尊さも感じました。そして、こうして献体をして私たちに学ぶ機械を与えてくれた多くのご遺体たちに感謝の気持ちが湧いて来るし、でもこうして見ているこの身体の持ち主達はもうこの世にいないんだな〜と、死や命の大切さや家族や人とのつながりなども、もうホントにう〜んと考えさせられました。
と同時に、この展示会はちょっとショーアップされすぎなような気もしました。様々なポーズをとる標本に「ちょっとやりすぎ?!」と思ってしまったのは私だけかしら...
生前に献体を希望した方々の身体を使っているとは言うものの、ポーズをとり「YOGA GIRL」とか「DRAWER MAN」なんて名前を付けられたりするなんて知っていたのかなあと、少し心配にもなったり。もし、家族が「あ、これ私のおじいちゃんだ」とか、分かっちゃったりしないのかなあ、とか。
みなさんも、もしエキシビジョンへ行く機会があったら、色々考えさせられて、様々な気持ちになって下さい。このエキシビジョンの脳のセクションでは、20代をピークにそれ以降は毎年数グラムずつ脳が軽くなって行くって言っていましたから、少なくとも色々考え、様々な感情が湧いて来る機械を持つというのは、脳のしわを保つのに良い事なのかも。

それにしても、人間の身体、身体の仕組み、脳みそ、心、感情...本当に人間って素晴らしい!こんな風につくってもらった事に感謝して、何か少しでも良い事に使わなければ!